静的載荷試験
「たおれん塀を取付けた」ブロック塀は、大地震※に相当する荷重で傾きませんでした。
※大地震とは、発生確率は低いが直下型または海溝型巨大地震に起因する高レベルの地震。(震度6~7程度)
■ 試験概要
「建築基準法」に従って鉄筋を配置し、控壁を設けずに組積したブロック塀を試験体とし、水平荷重を載荷して耐震性能を検証した。
- <試験体の種類>
- ① 倒壊防止対策:無
- ② 倒壊防止対策:有(たおれん塀施工)
- <試験年月日>
- 2019年4月17日
- <試験場所>
- 草竹コンクリート工業株式会社 奈良工場
■ 試験状況写真
■ 試験概要図
■ 試験結果
① 倒壊防止対策:無
荷重1.6kN(163kg)で転倒を開始 → 壁内の鉄筋によって傾斜状態を保持(最大荷重:15.1kN(1540kg)) → 鉄筋が破断して転倒



② 倒壊防止対策:有(たおれん塀施工)
荷重7.5kN(765kg)で転倒を開始 → 荷重23.2kN(2366kg)で壁頂が50mm傾斜 → 最大荷重26.6kN(2713kg)でも転倒せず傾斜状態を保持



■ まとめ
- ① 無対策:大地震に相当する荷重で傾いた。
- ② たおれん塀施工:大地震に相当する荷重でも傾かなかった。
※ 試験後の部材には、変形・亀裂などの異常は見られなかった。
たおれん塀を取付けたブロック塀は、最大荷重26.6kN(2713kg)でも転倒しませんでした。
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