ラウンドアバウト(環状交差点)とは?
信号機がない
時計回り通行
周回車優先
ヨーロッパを発祥とする交差点形式のひとつです。
日本でも以前から存在していましたが、2014年9月に施工された道路交通法改正に基づき、「環状交差点」の名称で法律的に整備されました。
車両の通行部分が環状(ドーナツ状)の形になっており、車両が時計回りに通行することが指定されている交差点です。
ラウンドアバウトの通行ルール
- ◆時計回り通行
- 交差点に入るときは、あらかじめできる限り道路の左端に寄り、徐行して左折で進入します。
交差点内は時計回りに通行し、できるだけ左端に寄り徐行します。
- ◆周回車優先
- ラウンドアバウトでは、交差点内を通行している車両が優先されます。
進入時は、交差点内を通行する車両の進行を妨げないようにします。
- ◆合図の仕方
- 交差点から出ようとする地点の手前で左側へ方向指示を出し、交差点を出るまで合図を継続します。
この時、横断する歩行者などに注意します。
ラウンドアバウトの道路標識
- この標識は、環状の交差点において、車両が右回り(時計回り)に通行すべきことを指定する標識です。
ラウンドアバウトの手前左側に設置するよう定められています。
一般的な交差点との違い
- ◆合流と分岐を繰り返すことで速度低減に繋がり、安全に進行方向を変えられます。
- ◆随時進入・離脱可能で、信号待ちすることなく、円滑に通行できます。
- ◆五叉路など特殊な交差点における信号待ちの減少や、通行時間の拡大が期待できます。
- ◆災害時など、信号機の破損や停電等が発生しても交差点の機能を失いません。
- ◆信号機が不要のため電線が少なく、景観維持につながります。
ラウンドアバウトの導入状況
2020年3月末現在、36都道府県101ヶ所に設置されています。
上記のように、一般的な交差点にはないメリットがあることから、今後も全国的に整備が進むと思われます。
当社のコンクリート製品が使用されました
2020年9月23日 奈良市中登美ヶ丘の宅地内に、奈良県下初となるラウンドアバウトが設置されました。このラウンドアバウトの外周は半径9.5m。当社の丸形水路・V形溝※が使用されました。
※ 最小半径3.3mR(内R・外R 共)から対応できる製品を取り揃え、現場条件に合わせて柔軟に対応できます。