• 12止水栓PPは、宅地用給水施設として口径32mm以下の給水管のバルブ用に使用します。
• D12鉄蓋はダグタイル鋳鉄製、12嵩上枠PP・12中蓋PP・12受台PPは樹脂製で靱性・耐熱耐寒性や耐薬品性に優れています。
  鉄蓋は特殊蝶番構造で、嵩上枠との着脱が簡単に行えます。
  鉄蓋解放時に、その凸部先端が蝶番内部の土砂などをボックス内部に掻き落すため、目詰りすることなく鉄蓋が常にスムースに回動します。
• 蓋付嵩上枠と受台との間に、配管用塩ビ管をはめ込み、筒状に組立てるだけで止水栓ボックスとして使用できます。
  配管用塩ビ管には、VPまたはVU管のφ100またはφ125を使用し、希望の長さに切断して組立てて、ボックスの高さを自由に設定します。
  バルブの凍結防止として、塩ビ管φ100と125の両方を使用し、二重構造のボックスにすることもできます（図-1）。
• 路面の嵩上げに対しては、鉄蓋を取外し、新たな12嵩上枠PPを積み重ねて再び鉄蓋をはめるだけでボックスの嵩上げも簡単に行えます（図-2）。
• 鉄蓋下の中蓋が、鉄蓋開閉時のボックス内への土砂などの落下を防ぎ、バルブの汚れや埋没を防止します。
• 最下部の12受台PPには、外側に張り出す円板状の底板があって沈下抵抗性を高めているため、特に床板は必要ありません。

開度表示具は、シンプルな構成と優れた耐久性により、現地で行われる配水コントロール（流量制限や断水等）の補助的役割を果たします。

仕切弁（バルブ）用ボックス内に取付けた開度表示具によって、バルブ情報を現地で一目確認できてバルブ操作を素速く行えます。

• バルブの開度状態が現地で分かります。
  表示部にはバルブ開度を示す3つの明示穴（全閉・調整・全開）があり、該当穴にSカンを吊り下げて「開度」を指示します。
• セットカードに必要事項を記入できます。
  バルブを管理するための事項（番号・呼び径・管種・日付等）を記入して保管します。カードは耐水特殊紙で、記入文字のにじみもありません。
• 耐水性・防水性に優れています。
  全体がプラスチック製で耐水性に富み、また、袋の口をクリップで強力に挟み込むため、袋中への浸水が無く曇りも発生しません。
• 取扱いは簡便です。
  部品構成がシンプルで軽量かつ丈夫です。吊りヒモのフックをチェーンに掛けるだけで仕切弁ボックスに内蔵できます。
• 視認性が際立っています。
  クリップ・Sカン・吊りヒモが黄色で、弁ボックス内での所在を明らかにします。
• 使用方法

• 1. セットカードの記載欄に必要事項を記入し、袋の中に入れます。
  （記入は、油性ペンをご使用ください、水性ペンでは記入できません。）
• 2. クリップを上図のように持ちます。
  クリップ連結側を表示部の切り込み部Ａに差し込み、クリップの中心を目印Ｂに合わせ、指で強く押してロックします。
  （正しい位置でロックしないと、水が入る場合があります、十分ご注意ください。）
• 3. バルブの開度が該当する明示穴に、Sカンを吊り下げて開度を指示します。
  （Sカンが外れないよう、奥までしっかりと差し込んでください。）
• 4. 仕切弁用ボックスの蓋を枠に連結しているチェーンに、吊りヒモのフックを掛けて開度表示具を弁ボックス内に収納します。
  （蓋への挟み込みや、手荒な扱いは、袋の破損原因となりますので十分ご注意ください。）