植生積み/大臣空積み認定
- 【認定書番号】
- 建設省奈計民発第26号
- 【認定年月日】
- 昭和55年11月10日
- 【認定ブロック名称】
- グリーンフヘキ小型及び100
- 【認定書内容】
- 「グリーンフヘキ小型」及び「グリーンフヘキ100」を用いる空積み造擁壁については、別記各号に定めるところによる場合は、宅地造成等規制法施行令第15条の規定に基づき、同令第6条に規定する擁壁と同等以上の効力があるものと認める。
(参考)第6条に規定する擁壁…練積み造
- 【記(認定条件)】
(単体の基準) - 1. ブロックの形状、寸法、重量は別図1(略、製品図参照)に記載するものであって、寸法の許容差は+5mm、-3mmの範囲にあること。
- 2. ブロックのコンクリートの4週圧縮強度は240kg/cm2以上とすること。
- (許容限界高さ)
- 3. 擁壁の勾配は水平面に対して65度以下とし、擁壁の高さは擁壁の勾配および背面土の内部摩擦角に応じて、別表の基準以下とし、かつ擁壁の上端の水平面上の載荷重が500kg/m2をこえていないこと。
ただし、擁壁上端から土羽を設ける場合には、別表の高さに土部分の高さを含むものとすること。 - (築造仕様)
- 4. ブロックの合端はモルタルづめとすること。(社注.1)
- 5. 擁壁の長さが「グリーンフヘキ小型」にあっては5m以内ごとに、「グリーンフヘキ100」にあっては7.5m以内ごとに、また擁壁の両端、曲面または折面をなす部分で必要な箇所、および擁壁の背面土または基礎地盤の土質が著しく変化する箇所などには、十分な耐力を有する鉄筋コンクリート造の控え柱を設けること。
控え柱の鉄筋はその下端部を基礎スラブ中に定着するものとする。上記控え柱は別図2-1、2-2(別図2として、統合記載)に示したようなものとすること。 - 6. 擁壁の背面には、栗石、砂等で別図3に示すような裏込めをするとともに排水された水が基礎地盤をゆるめないよう流末処理にも注意すること。(社注.2)
- 7. 擁壁を岩盤に接着して設置する場合を除き、擁壁には一体の鉄筋コンクリート造、または無筋コンクリート造で擁壁のすべりおよび沈下に対して安全である基礎を設けること。
基礎底面の根入れ深さは擁壁の高さの100分の20以上、かつ45cm以上とすること。 - 8. 擁壁上端は背面排水層の部分をおおい、かつ控え柱上端のつなぎ材を構成するコンクリート打ちをなし、壁体の一体化をはかるとともに表流水が擁壁背面へ直接流入するのを防ぐようにすること。
(社注.1)ブロック相互が安定している場合は合端モルタルを必要としない。
(社注.2)透水性が良い施工現場の土砂は裏込材として使用しても良い。
(社注.3)グリーンフヘキ空積擁壁は法面を植生緑化することにより緑地帯となる。
(別表)
65°以下 | 60°以下 | |
---|---|---|
40°以上 | 3.5m | 3.5m |
40°未満 30°以上 |
3.0m | 3.5m |
30°未満 20°以上 |
1.5m | 1.5m |
背面土の 内部摩擦角 |
土質(宅地造成等規制法施行令 別表第四) |
---|---|
40°以上 | 第一種 |
30°以上40°未満 | 第二種 |
20°以上30°未満 | 第三種 |
※参考:別表中の背面土の内部摩擦角と土質については便宜上、上表のように使用してもよいものとする。
(別図-2)
(別図-3)